ネットショップを開業する場合、まずはどんなことを始めたら良いでしょうか?
販売するものや仕入先などを決めると共に、ネットショップを開業するために様々な手続きをしなければなりません。そこで、ネットショップを開くまでの流れや必要な手順を簡単に紹介したいと思います。
ネットショップ開業ステップ1 販売許可の取得
ネットショップで扱う商品によっては、事前に許可証や免許が必要になる場合があります。
中古品を販売する場合は、古物商許可証が必要。ペットの場合、ほ乳類、鳥類、は虫類を販売する際には、保健所への届け出が必要となります。
食品を売る場合も免許が必要です。手作りのお菓子やケーキなどを販売したい方は「食品衛生責任者の免許」「食品衛生法に基づく営業許可」の取得が必要になりますので、注意が必要です。
さらに、輸入品を扱いたい場合は、様々な規制がありますので注意が必要です。手続きが煩雑なため、代行業者に依頼するケースが多いようです。
ネットショップ開業ステップ2 出店方法・作成方法の方針を決める
ネットショップをどこに出店する・どのように作成するか決めることは、扱う商品を決めるのと同じように大変重要な決断になります。
ネットショップのシステムとしては、大きく分けて3つに分類されます。
A.EC構築パッケージ
ネットショップを開業するためのシステムで、それを元にして自分で作成する方法です。有償のものと無償のものがあります。
パッケージにもよりますが、ショップのホームページを自動作成する機能、受注管理機能、ショッピングカート機能などが備わったものならば、作成から運営までを行うことができます。ただし、レンタルサーバーなどは自分で用意する必要がありますし、自由にできるというメリットがある反面、知識がないと手がつけられない、というデメリットもあります。
自由度の高いECサイト構築システムとしては「EC-CUBE」などが有名です。デザインなどが自由に変更でき、信頼度も高いシステムですが、シンプル、簡単さが最も重要だという方にとってはややハードルが高いかもしれません。
B.ASP
ASPとは、アプリケーションサービスプロバイダーの略語です。インターネットでユーザーにビジネス用アプリケーションをレンタルするサービスのことを指します。ネットショップにおけるASPとは、ショッピングカートや受注管理システムを提供してくれます。「カラーミーショップ」「MakeShop」「BASE」などが有名なASPサービス提供業者です。
このサービスに契約すると、ユーザーはwebサイト上でその業者のサーバーにあるアプリケーションソフトの利用が可能になります。そのため、ユーザーは自分のパソコンにソフトなどを入れる必要がありません。低価格で様々なサービスが利用できるのも魅力のひとつです。現在は無料のASPも色々とリリースされています。商品さえ用意すればすぐにネットショップを開業することが可能です。デメリットとしては、次に説明するモールへの出店などと比べて自分で集客や宣伝などを積極的に行わなければならない点、デザインなどの自由度が決められている点でしょう。
C.ショッピングモール(ネットショップ出店ASP)
モール(ネットショップ出店ASP)とは、「楽天」や「Amazon」「Yahoo!ショッピング」などのように、多くのネットショップを集めたサイトのことです。こちらに出店する契約をすれば、ショップページの自動作成や、ショッピングカート、受注管理機能などが提供されます。モール自体の知名度がありますので、そのモールには大変集客力があります。デメリットとしては、出店料が高額であることと、あまりにも多くのショップが集まっているために、自社のショップがその中に埋もれてしまう可能性があるということです。宣伝方法に制約などもありますので、「全て自分の好きなように」はできないという点は覚えておいたほうがよいでしょう。
ネットショップ開業ステップ3 開業届けの提出
法人ではなく、個人事業主としてネットショップを開業して利益が出た場合、確定申告を行って税務署に利益が出たことを報告し、所得税を支払う義務があります。そのために、開業して一ヶ月以内には「個人事業の開廃業届出書」を税務署へ、「個人事業の開始申告書」を各自治体へ提出する必要があります。
提出しなくてもネットショップを始めることはできますが、後々のビジネスのことを考えると届け出は出した方がよいでしょう。