ECサイトを構築するに当たり、事前に知っておかなければならないことはたくさんあります。
現在では、高度なECの知識がなくても、簡単にECサイトを構築することができるようなサービスが増えてきています。何を選んだらよいのかという段階でよりベストな選択をするためにも、基本的な知識は身に付けておいた方がよいでしょう。
1.目的を明確にする
ECサイトを構築するに当たり、インターネットに関する基本的な知識に加えて考えておきたいのは、明確な目的などのコンセプトです。
「どのようなECサイトを目指しているのか」というポイントをはっきりさせることは、どのようなECサイトを構築したらよいのかということに大きく係わってきます。
例えば、以下の4つが重要なポイントになるのではないでしょうか。
・どんな人に訪れて欲しいのか
・最終的なゴール(目標)は何か
・提供する商品・サービスはどのようなものか
・どのようなECサイトにしたいのか
「現在ECサイトがないから、作らなければ」というだけではなく、以上に挙げたようなことを考えておくことが、必要となってきます。
商品を売るにしても、「まずはサンプルを請求して欲しい」「まずは商品について知ってほしい」というステップがある場合には、同じ「商品を売る」という目的が一緒でもECサイトの構成や内容などが違ってくるでしょう。
2.ショッピングカートシステムについて
「商品を売りたい」というECサイトを構築するにあたり、必ず必要となるのが「ショッピングカートシステム」です。これは「買い物かご」「カート」と呼ばれる機能で、商品購入・決済・配送の際に必要な情報などを入力するシステムのことです。このシステムを導入するには、次の2つの方法が考えられます。
①既存のシステムを利用する
②独自でシステムを構築する
1.既存のシステムを利用する
カラーミーショップ、MakeShopと言った有料のものから、BASE、STORES.jpと言った無料のものまで、様々なサービスがあります。
これらの既存のシステムを選ぶメリットは、「導入が簡単」ということです。高機能を売りにしたものから、シンプルで安い(または無料)を売りにしたものまで、多くのショッピングカートサービスがありますので、自分たちに合ったものを選ぶことができます。
気をつけたいのは、有料のものであれば、サーバは別契約であったり、同時に指定された業者と契約しなければならないといった制約がある場合もあります。機能に応じて価格が変わるので、思ったより月々の費用が多くかかってしまったということも有り得ます。
無料の場合、やはりデザインや機能に限度がありますので、望んだようなECサイトができないという可能性もあります。これらの自体を避けるためには、やはり自分たちがどのようなサイトを作りたいのか、費用はどの程度まで出せるのか、ということを事前にきちんと調査する必要があるでしょう。
2.独自でシステムを構築する
オリジナルでショッピングカートを構築することにも、様々なメリットがあります。
まず、自分が望むようなオリジナルのデザインを採用することができます。細かな仕組みなども、制約なく自由に変更することも可能です。月々のコストも安くおさえることができるでしょう。
しかしその反面、簡単にはできないので専門的な知識が必要となりますし、初期費用のみでしたら、既存のショッピングカートシステムを利用するより高額になります。
「すぐに簡単に」始めることは難しく、開設するまでには少なくとも2ヶ月以上はかかる場合が多いです。集客なども独自に行わなければなりません。
3.決済方法・配送業者について
1.決済方法
商品代金の決済方法利用者が購入するに当たり重視するポイントのひとつでしょう。銀行振込、クレジットカード決済、代金引換、コンビニ決済など、多くの選択肢から選べることが望ましいです。
特にクレジットカード決済は、利用率が高い決済方法なので早い段階で導入したい方法です。そのためにはECサイトのセキュリティの検討、初期費用や手数料を検討して代行業者を選定するなど、様々なステップが必要です。
早い段階から調査・検討しておきましょう。
2.配送業者
安さだけが選定基準ではありません。
破損した場合の補償、時間はどのくらいかかるのか、出荷作業と集荷時間の兼ね合いなど、送料以外のサービスなどについても含めた比較検討が必要です。
検討している配送業者から見積もりを取り、それを元に交渉をするなどしてなるべくよい配送業者を選ぶようにしましょう。
いくつか契約をすることが可能なら、その中から購入者に選んでもらうことができればそれが一番よい方法だと思います。