
ネットショップを運営する方にとって「受注残」という言葉はよく知られているかと思います。 では、この「受注残」とはどのようなものなのでしょうか? そして、この受注残と在庫管理の関係についても考えてみたいと思います。
「受注残」とは何か?
受注とは、お客様から受けた注文のことを指しています。それに対し受注残とは、受注したものの中で、まだお客様へ引渡しておらず、すなわち売上も上がっていない状態のことをいいます。 決算期における受注残は、イコール、来期に計上される売上を意味します。もし正常な状態で仕入(もしくは製造)が行われていて、それでいて受注残が多いというのは「たくさんの受注が入っており、来期にその売上が上がることが予測される状態である」と言えるでしょう。「在庫管理」の重要なポイントは?
そのように経営状態を把握することにも役立つ受注残ですが、在庫管理という側面から考えてみたいと思います。 在庫管理は、様々な要因が関係してくる複雑な業務です。ここでは簡単に2つの在庫管理における重要なポイントを見てみたいと思います。1.発注する際の基準となる数量を決めておくこと
実際の在庫が少なくなったら発注をする、というような発注方法では、適正な発注方法とは言えません。売れ筋の商品や、キャンペーンの対象商品、その一方であまり動きのない商品など、商品によってその売れ方は異なります。商品の特性に応じて、ある一定の在庫数を下回れば発注する、という基準となる数量をあらかじめ決め手おくことが重要になります。 これから出荷しなければならない受注残の数や出荷予定日を正確に把握するということは、どのくらいの商品を発注したらよいのか、ということに関係してくる数字だと言えるでしょう。2.出荷可能な数量を把握できる状態にすること
在庫管理をするときに、お客様へ出荷可能な数量を常に把握しておくことは重要です。在庫がなくなり、その商品の発注を行い、まだ入荷されていないものは「発注残」といいます。 この発注残と入荷日を正確に考慮することにより、実際の在庫がなくても受注ができるようになります。仮に今日の時点で在庫がゼロだったとしても、発注残の入荷予定日が明日だった場合には、「在庫がある」と考えて、受注が可能となるのです。その時に想定される在庫数のことを「有効在庫」といいます。 逆に、明日入荷が50個予定されている場合でも、受注残が50個あった場合には、有効在庫はゼロになっていまいます。この場合にはまた新たに発注をしなければなりません。 このような在庫管理がきちんとできている会社は、在庫切れの状態を避けることができます。すなわち、売れる機会を失うことなく、そして、スムーズに販売を続けることができるのです。「受注残」と在庫管理の関係とは?
在庫管理とは、文字通り「在庫の数量を管理すること」です。しかし、ただ単純に今ある在庫の数を数えて把握することが在庫管理ではないことがおわかりいただけたのではないでしょうか。 現在、実際に倉庫の中になくても、「明日入荷される予定」の商品の数や、その「入荷される予定であり、且つ出荷する予定がもうすでに決まっているもの」まで、考慮に入れることが「在庫管理」です。 発注残の入荷される予定日、そして受注残の出荷する予定日を考えて、在庫数を想定していく、ということが在庫管理には必要な業務となってくるのです。正確な在庫管理はソフトやシステムに頼りましょう
在庫の過不足や現在の残高を常に正確に追跡し、把握するという業務は、手作業で行うにはとても複雑な作業です。上で説明したように、受注、発注、入荷日と出荷日、販売予定などといった様々な要素を考慮に入れる必要があるからです。そのような要素を加味した在庫管理には、自社にあったソフトやシステムを導入することが必要となってきます。 システムを導入することによって、社内のどの部署の人であっても同じ在庫数を共通認識として把握することも可能となるでしょう。全てのデータを一元管理し、整合性の取れた在庫管理行うことは、販売計画や売上を伸ばしていく上ではかかせないことです。