
商売に関する用語は様々ありますが、その中から今回は受注と売上について取り上げてみたいと思います。普段何気なく使用している「受注」と「売上」という言葉ですが、その言葉の意味の違いや、それらを管理することの意味を含めて考えてみたいと思います。
「受注」「売上」の意味とは
「受注」と「売上」とは、一見イコールの関係のもののようにも見えますが、それらの意味は異なります。 「受注」とは、文字通りお客様からの注文を受けることを意味しています。つまり「買いますよ」という意思表示の段階のものです。 対して「売上」とは、受注した商品をお客様に渡した時に発生するものです。受注しただけでは売上は上がらず、そして仮に先払いで商品代金が入金されたとしても、その段階でも売上は上がりません。 あくまでも、「商品がお客様に引き渡されたタイミング」で売上は計上されるのです。「受注」と「売上」は経営状態を図る重要な指標
この受注と売上の計上されるタイミングの違いは、様々な意味を持っています。 会社の経営状態を知るためには受注の数ではなく、売上を見ます。いくらその月の受注数が多かったとしても、その同じ月にお客様に商品を全く引き渡していなければ、売上はゼロです。 受けた注文の数を示す「受注」に対して、その中で発送していない商品の数を示す「受注残」は、その月以降の売上を約束する数字でもあります。その月以降に必ずその受注残の金額だけ売上が上がるという見込みを示しているからです。 このように、社外の人間にとっても、会社の正確な経営状態をわかってもらう上でこの「受注」と「売上」、加えて「受注残」といった金額は正確に把握しなければ数字のひとつなのです。正確な資金繰りのために
では、日々の経営にとって受注と売上を管理する意味はどのようなものなのでしょうか?その理由の大きなものとして、正確な資金繰りができるようになる、ということを挙げたいと思います。 ネットショップでは、毎日多くの受注があると思いますが、その受注に対して実際にお金が入金されるタイミングは実に様々でしょう。 対会社で商売を行っているようでしたら、入金サイト(締め日から入金までの期間)あらかじめ決まっており、その入金期日に入金があります。そのような取引だけを行っている会社でしたら、受注を受けたタイミングと同時に入金の日にちも把握することができます。 対個人のお客様が相手の場合は、例えば、クレジットカード決済の場合は締め日と入金日が決まっていますが、コンビニエンスストア等による代金先払いの場合は、お客様がいつ振込をするかははっきりと予測することはできません。 対会社の取引でも、対お客様の取引でも、商品を発送した段階で売上は上がりますが、実際にお金が入金されるのは、随分先になってしまったり、いつ入金になるかわからないということは起こりえます。 つまり、受注も売上も入金も、トラブルなどがない限りそれぞれの金額はイコールになるかもしれませんが、そのタイミングは全て異なってくるのです。 受注がたくさん入ったということは、それだけ在庫が減るということを意味しますので、その補充しなければなりません。 実際のお金が入金されるのはまだ先であっても、売上が上がれば上がるだけ、新たに発注をして、支払をしていかなければならないのです。 もちろん、潤沢な資金があればそのような心配は不要でしょうが、入金を即座に支払に当てる、という経営をしている多くに会社にとっては、受注と売上、入金のタイミングをいかに把握するかということは、支払に困らないための資金繰りにはとても重要なことになります。正確な数字を把握するためのシステムを取り入れましょう
以上、「受注」と「売上」について見てみました。 正確な数字を把握するということは、商売を行う上では欠かせないことです。もし、受注管理などに関して曖昧なままであったり、手作業で行っている場合は、そのシステムを見直した方がいいでしょう。 自社に合った受注管理ソフトを導入するなどして、受注や売上、受注残や発注などの数字が社内での共通認識となるような環境作りを進めましょう。